絶縁油 低濃度PCB処理を実施しました!

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先日お客様からご相談を受け、トランス内に入っている絶縁油の処理を行いました。

今回ご依頼の絶縁油内には低濃度のPCBが入っておりました。

PCBってなに?

PCBとはPoly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称で、人工的に作られた、 主に油状の化学物質です。PCBの特徴として、水に溶けにくく、沸点が高い、熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的にも安定な性質を有することから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、ノンカーボン紙など様々な用途で利用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。

環境省 PCB早期処理情報サイト http://pcb-soukishori.env.go.jp/about/pcb.html


人体への悪影響として、脂肪に溜まりやすく、発がん性があり、皮膚障害、 内臓障害等を引き起こすなどの影響があります。

そのため令和9年(2027年)3月末までに処理しなければいけないという法律も定められています。

カネミ油症事件がきっかけで大きく取り上げられるようになりました。

便利でよく使われていたけど後々人体に影響があることが分かったというのはアスベストと一緒ですね・・・。




PCBが使用された代表的な電気機器等には、変圧器やコンデンサー、安定器がありますが、1972年(昭和47年)には製造が中止になっております。

それ以前に製造された機器にはPCBが入っている可能性がありますので、処理が完了してない事業者様、もしくは低濃度PCBがあるのか調べたい事業者様は、弊社まで気軽にご相談ください!




お客様のPCB処理は無事完了いたしました!

このトランスは低濃度PCBが入っていてトランス自体も汚染物となるためこのまま処理致しました。
絶縁油を抜き取る前の準備を行っています